ライブハウス 防音工事・防振工事・吸音工事

ライブハウス
防音・吸音・防振工事

ライブハウス防音工事 アコス工業

ライブハウスの防音工事は、アコス工業の防音材、吸音材、防振材で、
実績・技術・信頼で、良い音環境を実現

 アコス工業では、鋼製防音パネル(アコスパネカット)・防音シートをはじめとし、自社製品の各種防音材と吸音材を使用し、ライブハウスの吸音工事・防音工事・防振工事をおこなっております。また、吸音・防音・防振工事だけでなく、使い易く、デザイン性も考慮した室内音響空間をご提案させていただきます。適材適所で、できるかぎり自社製品を使用することで、コストダウンをはかり、お客様のニーズに対応いたします。
 ライブハウスでは、コストダウンのため黒・グレー・アイボリー色のグラスウールのガラスクロス額縁貼りの仕上げが多く、デザイン・色の選定が出来ませんでした。そこで、アコス工業では、新商品の吸音材「アコスクロスパネル」を開発いたしました。アコスターパネルは、高密度グラスウールに高品質のガラスクロス(24色)を額縁貼りした吸音板です。銀座ヤマハのショールーム、音楽室・ホールにも採用された吸音材です。
ライブハウス 吸音工事
黒色;グラスウールGC額縁50mm 青色;アコスグラスボード25mm
ライブハウスの場合は室内で出す音が隣接する部屋や隣戸へ騒音にならないようにすることが重要です。また、外部からの騒音や設備騒音が演奏に影響しないよう対策が必要です。室内音響性能は、音響障害が生じないような室形状、使用目的に適した最適な響き(残響時間)の設計が必要です。
部屋の防音性能は、D値という遮音性能の等級で評価されます。D値と人の聞こえ方(感じ方)の対応はおおよそ下記表のような関係になっています。この評価は一般住宅であり、ライブハウスでハードロックのような大きな音を出した場合は、必要となるD値が2ランクほどずれて大きくなります。これにより、隣室の使用条件によって必要な防音性能は変わりますが、Dr-75〜Dr-65程度が目標値となります。
表示尺度と住宅における生活実感との対応例
遮音等級 Dr-65 Dr-60 Dr-55 Dr-50 Dr-45 Dr-40 Dr-35 Dr-30 Dr-25 Dr-20 Dr-15 備考
ピアノ、ステレオ等の大きい音 通常では聞えない ほとんど聞えない かすかに聞える 小さく聞える かなり聞える 楽曲がはっきり分かる よく聞える 大変よく聞える うるさい かなりうるさい 大変うるさい 音源から1mで90dBA前後を想定
テレビ、ラジオ、会話等の一般の発生音 聞えない 聞えない 通常では聞えない ほとんど聞えない かすかに聞える 小さく聞える かなり聞える 話の内容がわかる はっきり内容がわかる よく聞こえる つつぬけ状態 音源から1mで75dBA前後を想定
生活実感、プライバシーの確保 ピアノやステレオを楽しめる
*機器類の防振は不可欠
カラオケパーティ等を行っても問題ない
*機器類の防振が必要
隣戸の気配を感じない 日常生活で気がねなく生活できる
隣戸をほとんど意識しない
隣戸住宅の有無がわかるがあまり気にならない 隣戸の生活がある程度わかる 隣戸の生活がかなりわかる 隣戸の生活行為がよくわかる 隣戸の生活行為が大変よくわかる 行動がすべてわかる 遮音されているという状態ではない      小さな物音までわかる 生活行為、気配での例
日本建築学会より
遮音性能Dr値とは、
Dr値とは、JISで決められた遮音性能(防音性能)の評価方法です。下記のグラフに示すように、500Hzの遮音量を基準としたものです。JIS A 1419-1(2000)「建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法ー第一部:遮断性能」に示される空気遮断性能を評価するための基準曲線の周波数特性と等級を用いて評価します。各周波数における測定値をプロットし、結んだ曲線に対して、等級曲線を全て上回る一番高い等級曲線をその等級と読みます。(各周波数最大2dB許容)図-1で示した例では、Dr-40となります。また、ここで読んだ遮音性能Dr値を表-1、2のような評価表(日本建築学会推奨基準)を用いて評価しています。
 
一般の建物を設計する場合、遮音性能は、表-1の値を目標におこなわれます。一般の建築物では、D-50程度が標準的なものです。したがって、ライブハウスを作る場合は防音工事が必要となるわけです。
ライブハウス 遮音等級D値
図-1 空気遮断性能(遮音性能)
ライブハウス D値

表-1一般建物の設計遮音量

単一部材の遮音性能は、入射音の周波数と材料の面密度の対数に比例します。(質量則)つまり、材料の重量が増えると遮音性能があがります。しかし、質量則では、重量を2倍(同一材なら厚みを2倍)にしても6dBしか遮音量は増加しません。
 この質量則以上の遮音量を得るには、部材間に空気層をとった二重壁を構成することにより可能となります。また、この部材間の振動伝達を抑えることによりさらに防音性能が向上します。したがって、ライブハウスの防音のような
高度な防音性能が必要な場合は、防振設計が必要不可欠となります。また、音は空気を伝播してくるもの(空気伝播音)と壁・床・天井などの物体内を伝播するもの(固体伝播音)があります。固体伝播音は、その物体が振動することで音が伝播するので壁などを厚くするだけでなく防振構造(浮遮音層)が必要となります。特にいろいろなテナントが入る複合ビルなどで工事する場合は、床に伝播する振動に対して、防振構造が必要不可欠となります。
 苦情の発生しているライブハウスでは防振構造が無い、または十分でないことが非常に多いため注意が必要です。
ライブハウスの防音・防振構造
ライブハウスの防音構造 概念図